こんにちはちゃろです。
今回は株式投資をする上でぜひ読んでおきたい会社四季報について見所などをまとめていきます。
会社四季報は奥が深いため、細かく解説しようとするととても長くなってしまうため複数の回に分けてまとめていきたいと思います。
本記事はその初回として四季報とはどのようなものなのか等の基礎的な部分をまとめていきます。
会社四季報を読むことで日本のさまざまな企業について知ることができ、投資を始め就職活動や転職活動における企業研究をすることもできます。
興味のある方はぜひ最後までお読みください。
会社四季報とは
会社四季報(以下四季報)は、東洋経済新報社が発刊する企業情報誌であり、創刊1936年で80年以上の歴史があります。
日本の上場企業約3800社の業績と、その業績をもとに業界担当記者が予想した企業の今後の見通しが掲載されています。
毎年12月の新春号、3月の春号、6月の夏号、9月の秋号の年4回発行されています。
コンパクトな通常版と大きなワイド版とがあり、ワイド版の方が字も大きく読みやすいですが価格も少し高くなっています。
それぞれの号の特徴
年4回発行の四季報ですが、それぞれの号で何がどういった特徴があるのかみていきましょう。
前提条件として、日本の上場企業の約7割が3月期決算となっています。
つまり毎年4月に新しい事業年度が始まり、翌年の3月末に終わります。
四季報もそれに合わせて発刊されているため、各号にそれぞれ役割や特徴が出てくるというわけです。
夏号(6月発売)
6月に発売される夏号(青色の表紙の四季報)は、5月までに出そろった前年期の本決算の実績をもとに今期の決算の見通しを解説する号とされています。
そのため、前期と今期との比較を中心に据えた予想解説を見ることができます。
秋号(9月発売)
9月に発売される秋号(オレンジ色の表紙の四季報)は、第一四半期(4〜6月)決算の実績をふまえて、夏号の予想を見直す号とされています。
そのため、会社四季報独自の予想解説が現れ始めます。
新春号(12月発売)
12月に発売される新春号(赤色の表紙の四季報)になると、第二四半期まで(4〜9月)の決算の実績をもとに今期の見通しがはっきりしてくるため、会社四季報独自の大まかかつ大胆な予想解説が見られます。
春号(3月発売)
3月に発売される春号(緑色の表紙の四季報)になると、各企業の今期の着地点もほとんど決まり、来期の業績予想に注視した内容となっていきます。
各企業の今後がどうなっていくのかなど、個人的に読み進めていて楽しい内容と感じています。
会社四季報で見れる企業の情報
四季報では日本の上場企業約3800社の業績を見ることができますが、実は業績以外にも企業の特徴を表すさまざまな情報が掲載されています。
個人的に注目しているのが、
- 事業内容とその内訳
- 国内外に対する売り上げの比率
- 従業員の平均年収や平均年齢
などの項目であり、読んでいてさまざまな発見があります。
それぞれ解説していきます。
事業内容とその内訳
会社を知る上で大切なのが、利益の源泉を把握することです。
簡単にいうと、「何で儲けているのか」ということですね。
これを端的にまとめてくれているのが各企業の連結事業欄(単独事業となっている会社のある)です。
この欄ではその会社が行なっている事業の内容と、その事業が全体の売り上げの何%を占めているのかが記載されているため、まさに企業が何で儲けているか読み取ることができます。
国内外に対する売り上げの比率
各企業の売り上げの何%を海外が占めているかも記載してあります。
海外に対する売り上げの比率が高いと為替の影響を受けやすいため投資判断の材料として私自身もここはよく見ます。
失礼な言い方かもしれませんが、全く名前も聞いたことのない企業があってこの欄をみると海外売り上げ比率100%なんてこともありとても勉強になります。
上場するような企業は本当に商売をするにあたってターゲットの設定なども含めてさまざまな戦略をとっているのがわかります。
従業員の平均年収や平均年齢
四季報には各企業の従業員の情報も記載されています。
働く従業員の皆さんの情報を見ることは、企業を見る上でとても大切な要因だと思います。
四季報を毎号買ってこの従業員の欄を読んでいると、さまざまな発見があります。
例えば前の号の四季報と比較して従業員の平均年齢が若くなっているにもかかわらず、平均年収が上昇している企業があれば、その企業に勢いを感じますよね。
もちろんそれだけで投資判断をすることはありませんが、ひとつの参考情報としてかなり面白い要素だと思っています。
就職転職活動の参考にもなりますね。
まとめ
会社四季報の読み方、今回は基礎編ということで簡単に四季報の魅力をさわりだけ紹介しました。
次回以降より深い部分について解説していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。