どうも、ちゃろです!
今回は、さとうみつろう氏の著書『悪魔とのおしゃべり』を紹介します。
同著者のベストセラーである『神様とのおしゃべり』から3年。
学生から社会人となった私でしたが、『神様とのおしゃべり』同様に本書もタイトルに惹かれて購入した記憶があります(笑)
久しぶりに読み返してみたら当時はよく理解できなかった部分がわかるようになっていて、とても楽しめたので書評としてまとめていこうと思います。
『悪魔とのおしゃべり』あらすじ
前著『神様とのおしゃべり』から3年ほどの月日が流れたある日。
主人公みつろうの前に突然悪魔が現れます。
その悪魔はみつろうが大学生時代に古本屋で買った『暗黒エネルギー入門』という本を使って呼び出したのですが、昔のことすぎてみつろう本人は覚えていません(笑)
本書はそんな悪魔が、正義と悪についてであったり、願いの叶え方であったり、人生の本質をユーモアたっぷりさとうみつろう節と共に教えてくれる内容となっています。
目から鱗な悪魔のささやき
それでは早速本書の中で私の印象に残った部分を紹介していきます。
どれかひとつだけでも心に留めておくことで、生きるおが楽になるような教えばかりです。
抱え込んだ正しさのせいで人は苦しんでいる?
あなたが苦しんでいる時、そこには必ず『正しさ』がある。
あなたが罪悪感を抱くのは、前提としてこれまでの人生で教え込まれた正しさがあるからであり、正しさとは『〇〇をしてはいけない』である。
- 大声を出してはいけない
- 遅刻をしてはいけない
- 一生懸命にやらなければいけない
ルールは親や権力者を守るためのものであり、子供の頃にそれを正しさとして教え込まれたせいで私たちは身動きが取れなくなってしまっています。
一度冷静になって正しさを疑いましょう。
苦しみは正しさの副作用なので、正しさを疑っている間苦しみは消え自分自身を許してあげることができます。
正義の味方はいつも怒り、悪魔はいつも笑っている
そもそもなぜ人は怒るのか?
全ての怒りは、相手に期待しているから発生するのです。
正義の味方はいつも正しさを期待しているから正しくないと思う行動をする者(悪)に対して怒っています。
本書では、主人公のみつろうが人気寿司チェーン店に入るのに30分待たされ、席について注文したマグロではなく穴子が出てきたタイミングで怒りが爆発するというエピソードで語られていますが、
- そんなに待たされないだろう
- 店員ならマグロと穴子を間違えないだろう
といった期待があったために、それを裏切られた怒りが発生しています。
これに対して悪魔は、
「悪は誰にも(自分にすらも)期待しないから怒らない。」
と言っておりさらに、
「人間が怒るのはひとり芝居だ。相手に勝手に期待して、その期待を裏切られると勝手に怒り出す。」
と続けた。
私もこれについては本当にその通りだとしか思えませんでした。
特に年齢を重ねるにつれて怒りっぽくなっていく人は、おそらく自分にできることが増えてきたと勘違いをしているので、周りに対しての期待値が勝手に上昇し、裏切られたと思うことが増えていくのではないかと考察しました。
自分自身もそのようにならないようにと、今後の人生において気を付けていきたいポイントのひとつとなりました。
理解できない領域にしか新しい可能性はない
本書において悪魔は、
理解できるアドバイスは聞く意味がない。
自分の持っている知識で昇華できるということは、自分が持っている知識を超えていないということであり、そんなものになんの意味があるのかと説いています。
この一節を読んで私は、現状に満足できないのであれば自分の理解が及ばないような本や人のアドバイスに耳を傾け実践する必要があると強く感じました。
間違いなく人生において大切な学びとなりました。
生まれた時人間は何も持っていなかった
私たち人間は本来何も持っていないはずなのに、何かを手に入れたと勘違いし、それに執着しています。
恋人と別れてもう生きていけないと言っている人も、恋人ができるまでは恋人がいなくても普通に幸せに生きていたはずだし、大切なお守りをなくしてしまって不幸になると言っている人も、お守りを持つようになる前からすでに幸せだったはずなのです。
もともと何かを手に入れるまで何も手にしていなかったはずでそれでも幸せだったのに、失ったら不幸になると勘違いしています。
さらには、私たち『人間』が『何か』を『所有』していることすらも勘違いであると本書では説いています。
私たちは「土地」や「恋人」、そして「時間」すらも所有していると勘違いし、権利を主張しているが、本質的に所有できているわけではないため、権利を主張し続ける必要があります。
そのため、多くのものを持っていると勘違いしている人ほど、多くの権利を主張し続けていなければならないため苦労するのです。
現代社会においてミニマリストという言葉が徐々に一般的になりつつあるのも、こうした所有に対する考え方が変化した流れなのかもしれないというのがこの節を読んでの感想です。
世界の見方が劇的に変わる悪魔のささやき
私は当時本書を読んで、当時の自分に必要な考え方が満載な本だというのが一番の感想でした。
初めて本書を手に取った当時の私は社会人として何年か過ごし、立場が上がったこともあって多くの正しさを抱え込み、またその正しさを同僚や後輩にも押し付けしまっている部分がありました。
そのことに気づけたのも本書のおかげであり、仕事や同僚への向き合い方も変わりました。
本記事をお読みいただいたあなたも、悪魔のささやきに耳を傾けてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました!