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【マネー本日本代表】『私の財産告白』を読んで本多式財産の作り方を学ぶ

どうも、ちゃろです!

マネー本といえば、『金持ち父さん貧乏父さん』や『バビロン大富豪の教え』などの有名な本がありますが、どれも舞台や著者が海外のものが多いですよね。

そこで今回は、日本人によって日本での経験や知見をもとに書かれたマネー本を紹介しようと思い、本多静六さんの著書『私の財産告白』についてまとめていきます。

同じ日本人として参考になるマインドが得られる一冊ですので、本記事を読んで興味を持った方はぜひ手に取ってみてください!

本多清六氏について

著者である本多清六さんは「日本の公園の父」と呼ばれ、明治神宮を設計した人と言われています。

1952年に85歳で亡くなりましたが、本書が書かれたのはなんとその直前の1950年!

本多さんが84歳の時だったというので驚きです。

本多清六さんの経歴
  • 19歳で東京山林学校(東大レベルの高等教育機関)を首席で卒業
  • ドイツのミュンヘン大学に留学し博士号を取得
  • 25歳で東京農科大学(現在の東大)の助教授に就任
  • 教授にまで昇進し定年の60歳まで勤務
  • 60歳の時には100億円相当の資産を持つ大富豪になる
  • 定年退職後に財産をほぼ全額寄付

控えめに言って凄すぎますね(笑)

本多清六氏の人生から学ぶ財産の作り方

本書に記されている本多さんの財産の作り方をざっくりまとめると、

  • 本多式貯金法『四分の一天引き貯金法』による貯金
  • 貯金によって貯めたお金を株式や土地(山林)に投資
  • 1日1ページの文章執筆

となります。

それぞれ詳しくみていきましょう。

本多式貯金法『四分の一天引き貯金法』とは

エリートとして東京農科大学の助教授となった本多さんはいわゆる高給取りとなったわけですが、始めのうちは金銭的に裕福になれなかったと言います。

なぜならそれを聞きつけた親族などが彼を頼って居候するようになってしまったからです。

多い時で9人もの親族を養い、たくさん給料が入ってくるからとそのほとんど全てを使われてしまっていたそうです。

このままでは一生貧乏を抜け出せない、逆に貧乏を圧倒するのでなければならぬと思った本多氏は、『本多式貯金法』を開発、この貯金法を25歳から始めて15年後の40歳までに今で言うところの早期リタイアができるほどの財産を手に入れました。

この『本多式貯金法』と言うのが本書のメインポイントとなるもので具体的には、

『四分の一天引き貯金法』という貯金法です。

これは言葉通り、収入のうちの四分の一(25%)を天引きし無かったことにして貯畜し、残りの四分の三(75%)で生活を暮らすということです。

有名な著書『バビロンの大富豪』に出てくる貯金法ですら収入のうち十分の一(10%)を貯畜せよと教えていますから、四分の一(25%)はかなりすごい金額ですね!

さらにボーナスに関しては全額貯蓄に回していたというので驚きです。

しかし実際にこの貯金法を知った時の私は、

「金額はともかくやり方は目新しいものではないな。」

と正直思ってしまいましたが、本多さんは本書で以下のように述べています。

貯金の問題は要するに方法の如何ではなく実行の如何である

【出典】「私の財産告白」より

要するに「どのようにやるか」ではなく、「やるかやらないか」ということですね。

やはりいつの時代でも行動に移す人は強いということですね!

貯金によって貯めたお金を株式や土地(山林)に投資

本多さんは貯めたお金を株式や、自身の得意分野である土地や山林に投資して財産を増やしていったそうです。

山林に詳しかった本多さんは土地を見る目が鋭く、大きな財閥である『三井』や『三菱』よりも先に価値のある有用な土地を購入して回っていたとのことです。

投資法についてはそこまで具体的には書かれていませんが、当時の時代の流れに乗って価格が上昇するであろう幹線鉄道や県道が開けるであろう安い土地を購入していたようです。

1日1ページの文章執筆

本多氏は25歳の時から本多式貯金法と合わせて1日1ページの文章執筆というのを行なっていたそうです。

今で言う副業で毎日ブログを書いているようなものですね。

本書は70年前の書籍ですが本多さんは副業の大切さについても以下のように述べています。

勤労生活者が金を作るには単なる消費面の節約といった消極策ばかりでは十分でない。   本職に差し支えない限り否本職のたしになり勉強になる事柄を選んで本職以外のアルバイトにつとめることである。

【出典】「私の財産告白」より

この毎日の積み重ねによって本多さんは生涯に渡って370冊もの書籍を作り上げました。

凄すぎます!

贅沢との付き合い方、『二杯の天丼はうまく食えぬ』

本多さんは、見栄や贅沢といった人の欲望には際限がないとして、質素倹約に努めるよう教えてくれています。

その中で『二杯の天丼はうまく食えぬ』というお話があり、値段や贅沢品が2倍になっても満足感や幸福は2倍にならないと述べています。

ビールは最初の一口一杯が一番美味しいというアレです(笑)

欲望のコントロールという面でも本書は参考になる考え方が満載なので、私も贅沢しそうになったら読み返すようにしています!

内容も面白く有益なものばかりなので、ぜひ読んでいただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

ABOUT ME
ちゃろ
読書と筋トレとカワウソを愛する30代独身男性。新卒で入社した会社で2年目にして管理職になる→過労によるストレスで退職→フリーランスで月10万程度稼ぐ→ニート→派遣社員として社会復帰し同時に経済や投資について学び始める。長い人生ムリせずコツコツがモットー