こんにちはちゃろです。
今回は私たちが普段ものやサービスを購入する際によく使われている、行動心理学(購買に影響を与える法則や効果)についてまとめてみました。
節約生活において行動心理学を理解することは、必要最低限の出費に抑える上でとても大切なことなので、ぜひ今後に役立ててもらえればと思います。
行動心理学まとめ
それではさっそく行動心理学について代表的なものを見ていきましょう。
意外とたくさんあるので簡潔にまとめてあります。
アンカリング効果
アンカリング効果とは、最初に見た情報がその後の意思決定に影響を及ぼすことを言います。
例えば、Amazonのセールではセール価格の近くにもともとの値段が書いてあってそれに横線が引いてあったり、『〇〇%OFF』など書いてあります。
これはもとの値段を基準にして安くなっていることを強調するためであり、アンカリング効果を狙ってのものです。
A店で『特売品!』などのポップが貼ってある商品の価格が、B店の通常価格より高い可能性もあるため、アンカリング効果に惑わされず冷静に価格を比べることが大切です。
アンダードッグ効果
アンダードッグ効果とは、不利だったり劣勢だったりするものに同情を抱いて応援したくなる心理のことです。
ド○・キホーテなどで、
「売れ残って困ってます」「間違って仕入れすぎちゃいました」
などのPOPで山積みになっている商品をたまに見かけますが、これはアンダードッグ効果を利用したユーモアのあるマーケティング戦略です。
ウィンザー効果
第三者からの情報によって信憑性が増す効果をウィンザー効果と言います。
口コミやレビューなどを見て購入を検討する人も多いのではないでしょうか?
お店のスタッフが自店の商品をよいといっても本心から言っているのか判断しにくい部分があるため、利害関係や忖度のない第三者の意見の方が参考にしやすいと言えます。
良いレビューも悪いレビューも参考にしながら購入の意思決定をすると良いです。
カクテルパーティー効果
カクテルパーティー効果とは、周囲にものがあふれかえっていたり騒然としていても自分に関係のあるものや情報はキャッチできてしまう現象のことです。
これは人の脳が必要な情報を選び取りやすいという構造からきています。
自分の年齢や性別に当てはまっているおすすめ商品などは目につきやすいですね。(私の場合30代男性向けなど書いてあると気になります)
カリギュラ効果
カリギュラ効果とは、禁止されると逆に禁止されたことをしたくなってしまう現象のことです。
「絶対に見てはいけない」「絶対に押してはいけない」などの言い回しを目にしたことがある人も多いかと思います。
奇数の法則
奇数の法則とは、偶数よりも奇数の方が自然で心地よく感じる心理のことです。
マーケティングでは3、5、7などの数字がよく使われるそうです。
偶数の方が好きな私は変わっているのかもしれません(笑)
決定回避の法則
決定回避の法則とは、選択肢が多すぎると逆に選ぶのが難しくなって決定を避けてしまう法則のことです。
選択肢が多すぎるとよくわからなくなってしまいますよね(笑)
販売する側は、おすすめ商品を作ったり、ランキング形式にすることで決定回避を回避する工夫をしています。
コンコルド効果
コンコルド効果は、これ以上リソースを投資しても損するとわかっていても、これまでに投資した分がもったいなく感じてしまいやめられなくなる心理のことです。
ギャンブルなどで今まで使った分を取り戻そうとやり続けたり、ゲームに課金してしまうなどがわかりやすい例かと思います。
サンクコスト効果とも呼ばれており、大抵の場合は続けても取り返すことができないため、冷静にやめ時を判断する必要があります。
ザイオンス効果
ザイオンス効果とは、何度も同じものに接することで好印象を持つようになる現象のことです。
繰り返し目にするテレビCMや訪問販売やDMなど、接触回数を増やすことで印象が良くなっていくことがあります。
ただしすでに良くないイメージを持たれている相手に対しては、より悪化するだけで逆効果とも言われています。
印象の良くないセールスの人に何回来られても印象が良くなりませんね。
そういうことです。
シャルパンティエ効果
シャルパンティエ効果とは、同じ重さのものでも体積が大きいものは軽く感じ、体積の小さなものは重く感じる現象のことです。
同じ重さのワタと鉄でも鉄の方が重たく感じてしまう有名なやつです。
これはイメージによる錯覚で、「ビタミンC〇〇mg」よりも、「レモン〇〇子分のビタミンC」の方がなんとなく多く感じるなどもこのシャルパンティエ効果によるものと言われています。
松竹梅の法則
松竹梅の法則とは、3つの価格帯の商品があるとき真ん中の価格の商品が選ばれやすいと言う法則です。
松竹梅3つの商品があり、松が3000円、竹が2000円、梅が1000円の場合、2000円の竹が最も売れやすいということですね。
これは極端な選択を避けたがる人の心理を利用したものですが、一番したの梅でも十分な場合も多いので良く考えて判断しましょう。
スノップ効果
スノップ効果とは、手に入りにくいものほど需要が増えて、簡単に手に入るものほど需要が減ることを指します。
代表的なものは限定品やブランド品であり、自分だけが持っているという希少性が価値を生み出します。
「〇個限定販売」や「残りわずか」といった言葉につられて急いで買わなきゃと思ってしまうアレです。
ツァイガニクル効果
達成できたことよりも、達成できなかったことの方をよく覚えている現象をツァイガニクル効果と言います。
欲求を達成するまで緊張状態が持続され、達成されると緊張が解消されてスッキリすると言う心理です。
テレビ番組で続きが気になるところでCMを挟んだり、「続きはWebで」などはこの心理を利用したものです。続き気になりますよね(笑)
ディドロ効果
ディドロ効果とは、ひとつの価値あるものを手にすると、その価値に合わせて他のものを統一させようとする心理のことです。
この効果をはじめて知った時に面白いと思ったのは、
『人は価値の低いものに合わせることを嫌がり、価値の高いものに合わせて統一しようとする傾向がある』
と言う点でした。
欲ってすごいですよね。
家具などのショールームに行くと、ソファやデスクなどが大体セットで展示してあるのはこのディドロ効果を狙ったものです。
テンション・リダクション効果
テンション・リダクション効果とは、緊張から解放されると注意力が落ち警戒心が解かれると言う効果です。
商品を購入する際にどれを買うか迷ったりなどの労力がかかると、購入が決まった際に一気に緊張感がほどけ、他のものもついでに買ってしまったりと言ったことがおきます。
ネットショッピングの『こちらもおすすめ』やコンビニやスーパーのレジ横に置いてある商品などはこの心理を利用しついで買いを狙ったものです。
ついつい買っちゃいますよね(笑)
認知的不協和理論
認知的不協和理論とは、自分の考えと行動が矛盾しているとき、行動ではなく考えを変えることで正当化する現象のことです。
喫煙者はタバコが健康によくないと分かっていても、ストレス解消になるからと自分を納得させることで心理的矛盾をなくしています。
ポジティブな考え方で個人的には好きです(笑)
ハロー効果
ハロー効果とは、目立つ特徴の良し悪しにつられて他の特徴も同じように評価しやすくなることを指します。
良い特徴が目立つ場合をポジティブハロー効果、逆に悪い特徴が目立つ場合をネガティブハロー効果といいます。
企業が自社商品の広告に有名人を起用するのが代表的なポジティブハロー効果の例と言えますが、その有名人が不祥事など起こした場合ネガティブハロー効果となってしまいます。
バンドワゴン効果
バンドワゴン効果とは、多くの人が持っていたり使っていたりするものを欲しくなる心理のことです。
「SNSで話題」や「行列のできる」などのキャッチコピーによって人気が高まるのも、バンドワゴン効果によるものです。
行動心理学を理解した上でお金を使ってみよう
いかがでしたか?
今回は私たち消費者側の消費に関わる代表的な行動心理学をいくつか紹介しました。
ものやサービスを購入する際、これら行動心理学によって必要以上のお金を使おうとしている場合は一度立ち止まって「本当に必要なものやサービスなのか」自問自答することで無駄な消費を抑えることができます。
他にも企業がマーケティング戦略に使う行動心理学はたくさんあり、とても面白い分野なので、気になるものがあればぜひ書籍やWebなどで深掘りして学んでみてくださいね。