経済指標とは、その国の経済活動状況を表す統計データのことを指します。
有名なものだと、国内総生産(GDP)、失業率、小売売上高などがあり、そのほかにもたくさんの指標が存在します。
今回は私たちに比較的馴染みのある指標を中心にまとめてみます。
代表的な経済指標
代表的な経済指標として
- 消費者物価指数(CPI)
- 国内総生産(GDP)
- 景気動向指数
- 貿易収支
- 雇用統計(失業率)
- 小売売上高
などがあります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
消費者物価指数
消費者物価指数は、全国の世帯が購入する財(もの)やサービスの価格が決められた基準値に対してどれだけ変動しているか表す指標です。
基準値は5年ごとに更新されるため西暦で5の倍数の年が基準値となります。
またすべての商品をまとめた「総合指数」と、価格の変動が大きい生鮮食品を除いた「生鮮食品除く総合指数」とがあります。
国内総生産(GDP)
GDP(Gross Domestic Product)は一定期間内に国内で生産されたものやサービスなどの付加価値の合計額のことを指します。
付加価値は端的にいうと儲け(利益)のことなので、GDPによってその国の経済状況の良し悪しを見ることができます。
またGDPは、物価の変動を考慮するか否かで「名目GDP」と「実質GDP」の2つの指標に分けられます。
物価の変動を考慮して算出された「実質GDP」の方がより性格な指標とされています。
景気動向指数
景気動向指数とは、生産や雇用など経済活動における重要かつ景気に敏感な要素の動きを統合し、景気の現状や将来を把握・予測するための指標です。
景気動向指数には、数ヶ月先の景気を示す「先行指数」、現状の景気を示す「一致指数」、数ヶ月後から半年先の景気を示す「遅行指数」などがあります。
また、景気の変動のテンポや強さを表すコンポジット・インデックス(CI)や、景気の上向き下向きを示すディフュージョン・インデックス(DI)などがあります。
貿易収支
モノの輸入と輸出のバランスを示す指数。
『輸出ー輸入=貿易収支』となり、プラスになれば貿易黒字、マイナスになれば貿易赤字となります。
なんとなく学校で習ったような単語たちですね(笑)
為替レートなどからの影響もあり、対米国の場合日本が貿易赤字が拡大すれば円安になり、逆に貿易黒字が拡大すれば円高になる。
失業率
失業率は、その国の労働人口に占める失業者の割合を指すものでその国の経済状態を測る重要な指標とされています。
一般的に景気が悪くなると失業率が上がり、その分GDPや人々の所得が下がります。
また労働人口の中でも仕事を探しても就くことができない人の割合を「完全失業率」と言います。
小売売上高
小売売上高とはスーパーや百貨店、コンビニなどの小売業者の売上高をまとめた経済指標です。
いわゆる私たち一般の消費者が商品の購入にどれだけお金を使ったのかという指標で、その国の景気の善し悪しや個人消費の動向が判断できます。
個人消費の多い米国で特に注目度の高い指標です。
経済指標を学んで国の経済状況を見よう
経済指標を理解しチェックすることで、その国の経済状況を把握することができるようになります。
マネーリテラシーを高め、投資判断をするための心強い味方となってくれるので、ぜひ覚えて活用したいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。